動画制作の基本ステップとコツ:外注か内製か?
- Kazuma Ishikawa
- 6 日前
- 読了時間: 4分
皆さんこんにちは、㈱impの石川です。
今回は、「動画制作の基本ステップとコツ:外注か内製か?」というテーマでお話していきます。
はじめに
採用活動に動画を活用する企業が増える中で、「動画を作りたいけど、どう始めればいいのか分からない」「内製と外注、どちらが自社に合っているのか判断できない」という課題を抱えている担当者は少なくありません。
動画は「撮って終わり」ではなく、企画から配信・改善までが1つのサイクル。
本記事では、採用動画制作の基本フローと、外注・内製の選び方・使い分け方について、実務目線で解説します。
1. 採用動画制作は“設計図”から始まる
動画制作で最も重要なのは「企画=設計」です。制作の初期段階で明確にすべきは以下の3点です。
■ 目的
認知を広げたい(例:ショート動画でZ世代へアピール)
志望動機を高めたい(例:社員インタビューでリアルを伝える)
応募数を増やしたい(例:会社説明動画を説明会代替に)
■ ターゲット
新卒か中途か、職種は何か、性別・年代は?
ターゲット層が普段どのメディアに触れているか?
■ 配信先
SNS(TikTok、Instagram)
自社サイト、YouTube、説明会資料への埋め込みなど
設計を曖昧にしたまま撮影や編集に進むと、伝わらない動画になってしまいます。
2. 動画制作の基本フロー【5ステップ】
STEP 1:企画
コンセプト設計(誰に何を伝えるか)
台本・構成案の作成(登場人物、質問内容、シーン)
STEP 2:撮影
スマホ or プロカメラでの撮影
ロケ地の選定(オフィス、外部施設、リモート出演)
マイク・照明・画角の調整
STEP 3:編集
不要部分のカット、BGMや字幕の挿入
トーンに応じた演出(カジュアル・プロフェッショナルなど)
STEP 4:配信
SNS or 採用サイトに掲載
サムネイル作成・タイトル設定・投稿文の工夫
STEP 5:分析・改善
視聴回数・完了率・クリック率を確認
必要に応じて再編集 or 新バージョン制作
3. 内製のメリット・デメリットと向いている企業
内製のメリット
コストが抑えられる:人件費のみで済む場合も
スピード対応が可能:思い立ったらすぐ撮れる
社員や職場の「自然体」が伝わる
内製のデメリット
クオリティに限界がある(プロ用機材や編集スキル不足)
担当者の負担が大きい(通常業務との両立が困難)
映像の統一感やブランド性が出にくい
向いているケース
少人数採用やベンチャー企業
SNS向けショート動画が中心
社員がデジタルツールに慣れている
4. 外注のメリット・デメリットと向いている企業
外注のメリット
高品質な仕上がり:映像・音声・編集すべてがプロ仕様
企画段階から支援が受けられる:ストーリー設計が強化される
採用ブランディングにも直結
外注のデメリット
費用がかかる(目安:10万円〜100万円/本)
修正に時間がかかることもある
社内の温度感が出にくくなる場合も
向いているケース
会社紹介や社員インタビューの「長尺動画」
採用ブランディングに力を入れている中堅〜大手企業
採用広告と連動したプロモーション戦略を考えている
5. 制作パートナーを選ぶ際のチェックポイント
採用動画の制作実績があるか? → 業界理解や採用特有の表現ができるかを確認
企画から運用まで一貫対応できるか? → 分業体制ではなく一気通貫で対応してくれるとスムーズ
価格と内容が明瞭か? → 契約前に見積もり・構成案・納品物の範囲を確認
過去の実績動画を見せてもらう → デザイン・編集のセンスやターゲットへの合致度を判断
6. ハイブリッド型(外注+内製)の活用戦略
近年では、「全て外注」または「全て内製」という二極化ではなく、一部は内製・一部は外注というハイブリッド戦略を取る企業が増えています。
■ 例:ハイブリッド活用モデル
コンテンツ内容 | 制作方法 | 理由 |
社員のショート動画 | 内製 | 手軽でスピード重視 |
会社紹介・ブランディング | 外注 | ブランド訴求・構成力重視 |
社内イベント映像 | 内製+外注 | 撮影は内製、編集のみ外注 |
このように、目的や用途に応じて制作手段を最適化することで、コストとクオリティのバランスが取れます。
7. まとめ:目的・人員・予算に応じて柔軟に選択を
採用動画の効果は、制作手段に依存するのではなく、「誰に・何を・どのように伝えるか」の設計と、「どうやって届けるか」の運用設計で決まります。
内製も外注も、それぞれに適したシーンがあります。
特に限られた予算や人員の中では、動画1本の重みが非常に大きくなるため、目的と戦略に応じた判断が重要です。
採用強化のための動画制作、SNS運用をご検討の方は下記にてご連絡いただければ幸いです。